書評 神 曲  まんがで読破 

まんがで読破シリーズは最高に好きだ。正直、古典の名作は長いし戯曲みたいな書き方だと私の頭脳レベルでは読みづらい。漫画だとイメージしやすいし、登場人物が漫画でもわけわからなくことが多いが巻頭の登場人物を見直せば整理できる。

そのまんがで読破シリーズでも最初に読んだのは、ダンテの神曲だ。この作品は、欧米の経営者の愛読書ランキングなんかでもよく上位に顔を出すし、欧米の映画の中でも時々引用されている。キリスト教の文化圏を理解する上で読んでおく必要のある1冊だと思う。

地獄篇では、人々が現世で行う罪の動機が過去から現在に至るまでそれほど変化はないことがよくわかる。具体的には、富への欲求、性への欲求、権力への欲求、怠惰への欲求、それらを得るがために行った中で、裏切りが最も醜悪なものとして捉えられたことがわかる。キリストを裏切ったユダが一番重い罪を受けている。

煉獄篇では、高慢さや嫉妬という罪にまでは及ばないものの、人間の持つ醜悪な感情がやはり当時も忌み嫌われていることがわかる。

天国篇では人間の良しも悪しきも根源は愛にあり、故に愛は取り扱いが困難であり歪んでしまうと罪にまで至ることを知る。そして、その全てを包括するのもまた、神=宇宙の愛であることを知る。この当時から宇宙的発想があることに驚く。この点の感性は、今よりも余程優れているように思える。宇宙的な視点で地球、地球で営む人々を見る視点を持ち合わせているところが、キリスト教の奥深さなのだろうか。今の私にはそれを確信する能力も経験もない。

余談だが、釈迦が愛さえも含めた欲求そのものを定義して、客観的に捉えたところも、また、面白い。

投稿者: 龍神

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